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インフルエンザとは?
症状・経過・登園の目安などを解説します
インフルエンザってどんな病気ですか?
インフルエンザはインフルエンザウイルスによる急性の呼吸器感染症です。
毎年冬を中心に流行し、子どもがかかると高熱や全身の倦怠感でぐったりしてしまうこともあります。
風邪と比べて症状が強く、合併症を起こすこともあるため注意が必要です。
どんな症状が出ますか?
インフルエンザは突然発症し、次のような症状が見られます。
- 38℃以上の高熱
- 強い倦怠感・頭痛・関節や筋肉の痛み
- 咳、のどの痛み、鼻水
特徴的なのは、発熱が5〜7日ほど続くことが多い点と、いったん下がった熱が再び上がる「二峰性の発熱」がみられることがある点です。
いつ流行しますか?
例年は12月〜3月に流行のピークがあります。
ただし、近年は季節外れの夏に流行することも報告されています。
どうやって検査しますか?
診断には迅速抗原検査を行います。
- 発症してすぐ(数時間以内)はウイルス量が少なく、陰性と出ることがあります
- 発熱から半日程度経つと陽性になりやすくなります
- 症状や流行状況から強く疑われる場合は、陰性でもインフルエンザと診断されることがあり、再検査を行う場合もあります
治療について
基本は対症療法(解熱剤・水分補給・安静など)です。
発症から48時間以内であれば抗インフルエンザ薬を使用することで、回復を早めることができます。
熱は比較的早く下がることが多いですが、咳や鼻水などの呼吸器症状は長く続くことがあります。
合併症にはどんなものがありますか?
特に子どもでは「インフルエンザ脳症」や「肺炎」「中耳炎」などの合併症を起こすことがあります。インフルエンザ脳症は乳幼児に多く、急激に意識障害やけいれんを伴う重い病気です。
学校や保育園はいつから行けますか?
学校保健安全法では、
- 発症後5日を経過し
- かつ解熱した後2日(幼児は3日)を経過するまで
出席停止と定められています。
登校・登園の再開については、必ずかかりつけ医の判断を受けてください。
ワクチンは効果がありますか?
インフルエンザワクチン(注射)は、発症を完全に防ぐことはできませんが、重症化を防ぐ効果が高いことが分かっています。
- 発症予防効果はシーズンや流行株によって差がありますが、平均40〜60%程度です[1]
- 特に乳幼児や高齢者では、脳症や肺炎といった合併症を減らし、死亡リスクを下げる効果が確認されています
- 注射のワクチンに加えて、2歳から18歳未満を対象とした経鼻ワクチンも選択できます
当院での対応について
当クリニックでは、インフルエンザの迅速検査と、症状や年齢に応じた適切な治療を行っています。
秋以降はワクチン接種も行っておりますので、ご心配なときはお気軽にご相談ください。
当院では、インフルエンザの迅速検査と、症状や年齢に応じた適切な治療を行っています。高熱やぐったりしている、咳や鼻水が強いなどご心配なときはお気軽にご相談ください。秋以降はワクチン接種も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
脚注(出典)
1, インフルエンザワクチンの有効性(厚生労働省)
※本ページは一般的な情報提供を目的としています。診断・治療は症状や検査結果を踏まえて医師が個別に判断します。