- HOME>
- 手足口病・ヘルパンギーナ
手足口病・ヘルパンギーナとは?

症状・経過・登園の目安をわかりやすく解説します
どんな病気ですか?
- 手足口病:コクサッキーウイルスやエンテロウイルスによる感染症で、手のひら・足の裏・口の中に特徴的な発疹(水ぶくれ)が出ます。
- ヘルパンギーナ:コクサッキーウイルスによる感染症で、のどの奥に水ぶくれができ、強いのどの痛みと高熱が特徴です。
どちらも乳幼児に多く、夏に流行する代表的な「夏かぜ」です。
主な症状と経過
手足口病
- 手・足・口の発疹や水ぶくれ
- 発熱は出ないこともありますが、出ても37〜38℃程度が多い
- 口内炎で食事や水分がとりにくくなる
- まれに下痢・嘔吐・頭痛を伴う
- 発疹は3〜5日で乾き、1週間程度で自然に治ります
- 発症後1〜2か月で爪がはがれることがありますが、自然に回復します
ヘルパンギーナ
- 38〜40℃の急な高熱
- のどの奥(口蓋垂の周囲)に小さな水ぶくれ
- 強いのどの痛みで水分がとれなくなる
- 水ぶくれは数日で潰れ、痛みは3〜5日で軽くなり、1週間ほどで治ります
注意が必要な合併症
- 手足口病:脱水症状、まれに無菌性髄膜炎・心筋炎・脳炎
- ヘルパンギーナ:脱水、まれに脳炎など
治療について
どちらも特効薬はなく、症状をやわらげる「対症療法」が中心です。
- 発熱や痛み → 解熱薬や鎮痛薬
- 脱水予防 → アイス、ゼリー、冷たい飲み物など摂りやすいもの
- 水分がとれない場合には点滴や入院が必要になることもあります
ご家庭で気をつけること
- 食べ物:プリン、ゼリー、冷めたお粥、アイスなど、かまずに飲み込めるやわらかいものを選びましょう。熱いもの、辛い・すっぱい・しょっぱいものは避けてください。
- 水分:麦茶や経口補水液などでこまめに補給しましょう。酸味の強い飲み物はしみて痛むことがあります。
- 入浴:高熱や全身の元気がないときは控えましょう。それ以外であれば入浴は問題ありません。
登園・登校の目安
学校保健安全法では一律の出席停止期間は定められていません。
目安としては以下の条件がそろえば登園・登校が可能です。
- 熱が下がっている
- 食事や水分がしっかりとれている
- 全身の元気が戻っている
ただし最終的な判断は園や学校が医師の意見を踏まえて行いますので、各園・学校・自治体の基準に従ってください。
当院での対応について

当院では、手足口病やヘルパンギーナを含む夏かぜについて、お子さまの症状に合わせた丁寧な診察とケアを行っています。
水分がとれない、ぐったりしているなどご家庭でご心配なときは、どうぞ早めにご相談ください。ご家族が安心して過ごせるよう、一緒に経過を見守りながらサポートいたします。