スキンケアと肌のトラブル

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赤ちゃんの肌はとてもデリケート

赤ちゃんのお肌は大人に比べてとても薄く、外からの刺激を受けやすいのが特徴です。汗やよだれ、紫外線、乾燥など、さまざまな要因で肌トラブルが起こりやすいため、毎日のスキンケアが大切になります。

毎日のスキンケアの基本

①清潔に保つ

毎日1回はぬるめのお湯で沐浴や入浴をしましょう。石けんやボディソープをよく泡立て、やさしく洗います。すすぎ残しは肌荒れの原因になるため、しっかり流してあげることが大切です。

②入浴後はしっかり保湿

お風呂上がりの肌は特に乾燥しやすいため、クリームやワセリンをたっぷり塗り、頬や口まわり、おしりなど乾燥や刺激を受けやすい部分を念入りにケアしましょう。

③ 外出時の紫外線対策

紫外線は赤ちゃんの肌にも負担をかけます。お散歩の際は帽子やベビーカーの日よけを活用し、生後6か月以降はベビー用の日焼け止めを使うのもおすすめです。ただし、過度に日焼けを避けすぎると、骨の成長に必要なビタミンDの生成が不足する可能性もあります。日常生活で短時間、日陰でお散歩する程度は行ってください。

④よだれや汗は早めに拭き取る

よだれや汗を放っておくと、かぶれや赤みの原因になります。清潔なガーゼや濡れタオルでやさしく拭き取り、その後必要に応じて保湿をしてあげると安心です。

こんなときは受診を

  • 赤いブツブツやただれが広がっている
  • かゆみが強く、眠れない様子がある
  • 黄色いかさぶたや汁が出ている
  • 保湿をしてもなかなか改善しない

赤ちゃんのスキンケアは「清潔にする」「しっかり保湿する」「刺激から守る」が基本です。日々のちょっとしたケアで、赤ちゃんの肌を健やかに保つことができます。ご心配な症状があるときは、どうぞお気軽に当院へご相談ください。

乳児湿疹

赤ちゃんの肌に現れるブツブツや赤みの総称を「乳児湿疹」といいます。生後すぐから数か月の間によく見られ、多くの場合は自然に良くなるものです。

こんなときは受診を

乳児湿疹にはいくつかのタイプがあります:

  • 新生児ニキビ(新生児ざ瘡):生後すぐから顔に出やすい
  • 脂漏性湿疹:皮脂の分泌が多い時期に、頭皮や顔に黄色いかさぶたや赤みが出る
  • 乾燥性湿疹:皮脂が減って乾燥する時期に、かさかさや赤いブツブツが出る

乳児湿疹は赤ちゃんによく見られる肌トラブルですが、多くは成長とともに落ち着いていきます。大切なのは、清潔にする・しっかり保湿する・刺激を避けることです。心配なときや長引く場合は早めに受診し、安心して子育てができるようサポートを受けましょう。

あせも(汗疹)

赤ちゃんは大人より汗腺が多く、汗をかきやすいため、首・背中・おむつまわりなどに赤いブツブツが出ることがあります。これが「あせも(汗疹)」です。特に夏場や体温が上がる季節に多く見られます。

あせもの対処方法

①清潔を保つ

赤ちゃんは大人より汗をかきやすいため、肌を清潔にすることが大切です。

  • 汗をかいたらこまめにシャワーを浴びる
  • 汗を拭き取り、乾いた清潔な服に着替える
②涼しい環境を整える

室温や湿度が高いとあせもが悪化しやすくなります。

  • エアコンを適切に使用し、室温と湿度を調整する
  • 薄着にして汗の蒸発を促す
  • 暑い時間帯の外出はできるだけ控える
③通気性の良い衣類を選ぶ

赤ちゃんの肌にやさしい服装を心がけましょう。

  • 綿素材など通気性の良い素材の服を着用する
  • きつすぎる衣類は避け、ゆったりした服を選ぶ

おむつかぶれは日常的に起こりやすい肌トラブルですが、清潔と保護を心がけることで多くは改善します。悪化する前に早めに対応してあげましょう。

おむつかぶれ

おむつをしている部分に赤みやただれが出るのが「おむつかぶれ」です。おしりや太もものつけ根に出やすく、痛みや不快感で赤ちゃんが泣く原因になることもあります。

※表は左右にスクロールして確認することができます。

おむつかぶれの対処方法

①清潔を保つ
  • おむつをこまめに替える
  • うんちの後はぬるま湯でやさしく洗い流すか、ぬれたコットンでやさしく拭く
②肌を乾かす
  • 洗ったあとはタオルで押さえるように水分をとり、しっかり乾かす
  • 可能であれば短時間おむつを外して、空気に触れさせる
③保護する
  • 赤くなっている部分にはベビー用保護クリームやワセリンを薄く塗り、皮膚を刺激から守る

 

おむつかぶれは日常的に起こりやすい肌トラブルですが、清潔と保護を心がけることで多くは改善します。悪化する前に早めに対応してあげましょう。赤みやただれが広がる場合、膿や黄色いかさぶたがある場合、痛みで授乳や睡眠に支障が出ているときは、受診をおすすめします。

赤いあざ

赤いあざ

赤ちゃんの肌に「赤いあざ」が見られることは珍しくありません。多くは自然に目立たなくなるものもあります。

ウンナ母斑(うんなぼはん)

生まれつき首のうしろ(うなじ)や額、まぶたなどに現れる赤いあざで、「サーモンパッチ」とも呼ばれます。

  • 成長とともに自然に薄くなることが多い
  • 治療の必要はなく、経過観察でよいとされています

単純性血管腫(たんじゅんせいけっかんしゅ)

平らな赤いあざが顔や体の一部に生じるものです。

  • 成長しても残ることがあり、濃くなることもある
  • 状況によってはレーザー治療が検討されます

乳児血管腫(にゅうじけっかんしゅ)

生後数週間〜数か月で出てくる盛り上がった赤いあざで、「いちご状血管腫」とも呼ばれます。

  • 1歳前後まで大きくなることがある
  • その後は自然に小さくなることも多い
  • 部位や大きさによっては治療が必要になる場合があります

赤いあざの多くは自然に薄くなるため心配のいらないものですが、注意が必要な場合もあります。ただし、中には経過観察や治療が必要になる場合もありますので、お気軽にご相談ください。

電話06-6498-4455

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