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水ぼうそう(水痘)とは?

症状・潜伏期間・登園の目安をわかりやすく解説します
どんな病気ですか?
水ぼうそう(水痘)は「水痘・帯状疱疹ウイルス」による感染症で、子どもに多く見られます。
感染力が非常に強く、保育園や学校で流行しやすいのが特徴です。
多くは子どものうちにかかり、一度感染すると長期の免疫が得られます。
現在はワクチンの普及により、発症や重症化のリスクを減らせることが分かっています。
主な症状と経過
代表的な症状は、かゆみを伴う発疹と発熱です。
- 発疹は頭や顔から出始め、2〜3日かけて全身に広がります
- 赤い発疹は水ぶくれ(水疱)になり、やがてかさぶたになります
- 発疹と同時に、発熱・だるさ・食欲不振が見られることもあります
全体の経過は1〜2週間ほどで、すべての発疹がかさぶたになるまで感染力があります。
感染経路
水ぼうそうは空気感染・飛沫感染・接触感染で広がります。
同じ部屋にいるだけでうつることもあり、兄弟や園児間での感染が多く見られます。
感染力があるのは、発疹が出る1〜2日前から、すべての発疹がかさぶたになるまでです。
この期間は特に感染力が強いため、登園・登校は控える必要があります。
潜伏期間
10〜21日(平均2週間前後)です。
検査について
多くは発疹の特徴から診断します。
典型的な症状が出ることが多いですが、必要に応じて抗原検査を行うこともあります。
治療について
健康な子どもは自然に回復することが多いですが、医師が必要と判断した場合には抗ウイルス薬(アシクロビルなど)が使われることがあります。
- 発熱には解熱薬を使用
- かゆみにはかゆみ止めを併用
免疫が弱い方や重症例では、抗ウイルス薬による治療が特に有効です。
登園・登校の目安
学校保健安全法で「すべての発疹がかさぶたになるまで出席停止」と定められています。
登園・登校の再開は必ず医師の許可を得てください。
ワクチン接種後でもかかりますか?
かかることはありますが、多くの場合は症状が軽く済みます。
ワクチン未接種と比べて、入院や重症化のリスクを大幅に下げられます。
帯状疱疹との関連
水ぼうそうにかかったウイルスは体内に潜伏し、大人になってから「帯状疱疹」として再活性化することがあります。
帯状疱疹は神経に沿って強い痛みと発疹を起こします。
水痘ワクチンを接種しておくことで、将来の帯状疱疹リスクを減らせる効果も期待されています。
当院での対応について

当院では、水ぼうそう(水痘)の診断や治療、予防接種を行っています。
発疹や発熱があるとき、またワクチンについてご不安があるときは、どうぞお気軽にご相談ください。
ご家族が安心して過ごせるよう、一緒に経過を見守りながら丁寧に対応いたします。
※本ページは一般的な情報提供を目的としています。診断・治療は症状や検査結果を踏まえて医師が個別に判断します。